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スタッフブログ

更新日:2021.02.17 - スタッフブログ

マネージャーの井上です。

急に腰が曲がって歩くのが大変。

足が急にパンパンにむくんで歩くのが大変。

一人で家にいられない、自分(介護者)の姿を探して歩き回る

ここ数年で、私の周りで起こった話です。

 

「足が急にパンパンにむくんで歩くのが大変!」は、まさに私の父の話で、ちょうど一年前に起きた出来事です。一昨年の年末に母ではなく、叔母から急に連絡がありました。

「ねえ、お父さんの足がパンパンで、歩くのが大変だって、お姉ちゃん(私の母)が電話で言ってたけれど、大丈夫?」

 

「え、そうなの・・・??」

 

ということで、さっそく母親に電話をすると、

 

「ああ、そうなの。急に足がむくんで、何だろう? 歩くのが大変だよ」と。

こちらとしては「なんで、電話くれなかったのだろう?」と疑問ばかりですが、親というのはよほどのことがないと心配をかけるので電話してきませんね。

 

父は今まで大病をしたことがなく、膝くらいしか悪いところがなく、いつも外で動きまわっているタイプでした。

それが、急に歩くのも大変となったので、

「これはとうとう介護の始まりか!」

そう覚悟していました。

私は数日後、状態がよくないのと、年末年始にあたったので、急遽帰省することにしました。

 

目次

■田舎に帰ってみたら、不安な両親がいた

■困ったときは、ヘルパーさんがいる!!

■介護と介護保険について説明します!!!

■介護の準備って何をしたらよいの?

■介護状態ってどういう状態?

■介護保険ってどんな制度?

■介護保険ってどこで誰にいえば使えるものなの?

■ケアマネージャーはサービス調整の要

■介護サービスってどうやって使うの?

■介護保険って、いつからつかえるの?

■介護保険って、どのくらいサービスが使えるの?

■介護状態になったら、施設にはいいらないといけないの?

■介護にかかるお金はどれくらい?

■今日、始まるかもしれない介護に備える

 

田舎に帰ってみたら、不安な両親がいた

帰省してみると案の定、足の状態がよくなく、歩くのも精一杯でした。しかも年末年始にあたったので病院が休みのため、原因がよくわからず年明けに来てほしいといわれたそう。

実際、田舎に住んでいるため、病院が診療所程度しかなく、きちんと診てもらえるのか心配になりました。私なりに、何か重大な原因がありそうだな・・・とその時は感じました。

 

年始になり、私が東京へ戻ったあと、父の検査が始まりました。

検査の結果は、この病気を診られる医師がここではいないので紹介状を書くのでその病院に行って診てもらってほしいとのことでした。

その病院までは家から車で2時間半くらいかかる病院でした。それでもしっかり診てもらうという意味では多少安心でき、通院することになりました。

複数の検査のあと結果はあまりよくなく、すぐに入院となりました。

初めての父の入院でした。

どれくらいかかるのかもわからず、不安な日々を過ごしていました。父は食事もあまり取れず、水分制限もあったのでその時はかなり痩せてしまいました。

いつまで入院するのか見通しが立たなかったので、しばらくは経過観察するだけでした。

 

困ったときは、ヘルパーさんがいる!!

病院が遠かったため、母は頻繁に通うことができず、洗濯ものや身の回りのことを心配していました。

東京にいれば移動はあまり心配ありませんが、田舎は車がないと遠くまで行くことはできず、電車にしろ、バスにしろよくても1時間に1本程度なので、交通が不便です。

母も父の様子が頻繁にみられず不安になっていました。

 

そこで私は、

自分でできないことは誰かに頼むしかない

そう考え、病院に通ってくれるヘルパーがいないか探すことにしました。

いわゆる

「家事代行サービス」です。すべて自費での負担となりますが、近くの事業所を探し、病院に行ってみてくれないかと問い合わせをしました。

 

幸い、病院の近隣に介護事業所があり、すぐに行ってみてきてくれることになりました。

私が頼んだのは、

「洗濯」と「買い物の代行」「父の状況報告」の3つでした。

週1回で2時間程度でのお願いをしました。

 

父には病室にいる時間を教えてもらいその時間に合わせてきてもらうことにしました(※入院当初は検査で病室にいないこともあった)

父には「ヘルパーさんが来るから、洗濯と買い物を頼んで」と伝え、さっそくサービスが開始されました。

初回のサービス後は、介護事業所のサービス提供責任者から電話での報告がありました。

父の足のむくみの状態から、検査の内容、孫の話をする父の様子までと詳細の報告をくださったのでありがたく、何より安心感が持てたのが一番でした。

母にも様子をきかせ、1か月くらいサービスを利用しましたが、幸い翌月には退院が決まりました。

 

父は入院当初足のむくみがなかなかひかなかったので、退院のめどが立たず、「介護の覚悟」もしていました。

母には、介護保険の申請の方法の話までしておきました。

介護保険は申請をして認定を受けないと、すぐには保険ではサービスを受けられないこともあるからです。逆にすぐサービスを使わなくても認定を受けて入れば、必要となったときにはすぐ使うことができます。

幸い介護保険の申請をする前に父は元気になり、今では以前のように家で生活をしています。

 

介護と介護保険について説明します!!!

さて、こんな状況が自分の身のまわりでおきた場合、皆さんはどう考えるでしょうか?

親や親せき、もしかしたら兄弟、姉妹がこのような状態になったら?

いつかは誰もが「みな「高齢者」になり多くの方は「要介護状態」(介護が必要な状態)になります。

転倒による骨折、突発的に起こる脳梗塞・脳出血、腎臓機能低下による人工透析や慢性の糖尿病、がんや事故による後遺症など・・介護はすぐに目の前、現実のものとなるのは誰にも予測ができません。

 

話題になっている終活や断捨離など世間一般で言われている「生前整理」

親は、子供に迷惑をかけないようにと準備をする人もいます。

さて、子は?親の介護が必要になる前に介護の準備をしておかなければいけないでしょう。

では?介護の準備とは?

今から介護のこと、きちんと考えておきましょう。

世間一般では、介護が必要になっても介護サービスをすぐに使えるほどの制度の知識を備えた方は、それほどいないのではないでしょうか?

ましてや、最近は自治体ごとに使えるサービスが違います。ネット検索をしても一般的な回答しか得られない。ネットで見ても難しい言葉でよく言葉が理解できない、など。

自分の住んでいる自治体のどこの誰にいつどう相談するのか?ご存じですか?

 

介護で困ったときはここに相談すればいいんだよね!!いざというときにすぐに相談先がわかる、困ったときに思い出していただければ幸いです。

■介護の準備って何をしたらよいの?

◇いちばん大事な心の準備!!

では、さっそく介護の準備は何をしたらよいの?と質問をしたくなるかと思いますが、まずは“心”の準備が必要です。

よくいわれるのが、介護は子育てとは真逆の身体状況になるということです。

例えていえば、子育ての場合は、オムツから普通のパンツへ。でも、介護の場合はパンツからおむつへ。まさしく、逆方向へ進行していきます。

ある程度はよくなる、元気になるということはありますが、90代の人が30代の人のようにピンピン元気になることは残念ながらありえません。

 

子供は成長していき、徐々に手が離れていきますが、介護の場合は徐々に手厚い介護が必要になってきます。子育てと介護の一番の違いは介護の場合は終わりが見えないことにあります。1年かもしれませんし、人によっては20年30年の年数が経過するかもしれません。

 

子育て同様に自分がすべてやるのか、または誰かに助けてもらえるのか、今のうちから家族間で相談しておく必要があります。

もちろん親御さんのことで決めておくなら「親御さんが将来どのような老後生活を送りたいか」を本人含め事前に確認しておく必要もありますね。

これは終活の時にしっかりと伝えてもらうことが大事です。

 

また、認知症になってしまい、自分の娘や息子の顔がわからなくなったりする方も見受けます。病気のせいで怒りやすくなったり、急に掃除ができなくなって家が荒れてしまったり、冷蔵庫の中身が捨てられずに大変なことになってしまったり、人格が変わってしまうこともあります。

これはあくまでも“認知症”という“病気”のせいなのです。本人のせいではありませんし、実は一番混乱しているのは本人なのです。

本当は「ありがとう」といいたいところを、言語の機能が失われ「バカ!」という言葉しか出ないこともありえるからです。本人の精一杯の表現がこの言葉なのです。

悲しいことではありますが、そんなことが起こりうることもあると心の準備をしておかなければいけません。

 

 

◇介護は一人ではできない、専門家と共に

長年介護に携わっていて思うのですが、決して「自分一人での介護はできない」ということす。

そして、いろいろな方にサポートして手伝ってもらうことに対して、気が引けるという方がいますが、決して後ろめたくはないことであるとお伝えしたいと思います。

子育て同様に一人ができることは限界があること、そして看護師や保育士のようにその道の専門家がいるので、専門家にある分野は任せることが非常に重要です。介護の場合は介護士に任せるとぜひ割り切ってほしいと思います。

介護にとって一番悲しいことは、介護される側と介護する側がともに倒れてしまうことです。

介護の心構えで一番大事なことは、

  • すべて一人でやろうと思わないこと
  • その道の専門家を知っておくこと

 

簡単に言えば、この二つがわかっていればいいのです。

特に②に関しては必要な情報収集をしておく必要があります。

 

介護状態ってどういう状態?

家族や身内がどのような状態になったら、介護が必要と判断するでしょうか?

・一人では歩くことができない

・一人で寝起きができない

・食事を一人で食べることができない、または食べることを忘れてしまう

・トイレに行くことができない、または失敗を繰り返してしまう(※漏らしてしまう)

・火の後始末ができない

・家から出たら、帰って来ることができない  ・・など

 

こんなことが継続して起こり始めたら、そろそろ介護を考えないといけません。

介護用語でいうと、「移動や排せつ、食事、入浴などに支援が必要」となどと言われる状態です。

 

◇介護は家でもある程度まではできる

具体的にどのような状態までなら、“家でも生活が可能”なのかについて。

“家でも生活が可能な状態”とは?どんな状態?

一言でいえば、「ひとり」で「安全」に「日常生活に困らず」に生活できる状態

何とかおひとりで、安全に日常生活をおくることができている状態なら介護はほぼ必要ないと考えられます。ただし、介護状態は必ず段階を踏んで進んでいきます。

 

では、次の2つのケースはおひとりで生活している方ですが、介護が必要でしょうか?

ケース①

ひととおり家での生活はできるが、買い物に行くことができない。また、腰痛がひどく、屈んでの掃除ができない。

このケースは、

買い物ができないこと、掃除ができないことで = 日常生活に困っている

=ある程度は支援が必要なケースです。

 

ケース②

体は健康で異常がないが、一人で買い物に行くと鍵やお財布を何度もなくしてしまったり、火の不始末がでてきた。

こちらのケースも、

鍵や財布を無くす、火の不始末 = 危険であり、日常生活に困っている

=介護が徐々に必要になっていくケースです。

 

ケース①は少し手伝いがあれば、家での生活が続けられそうですが、ケース②の場合は火の不始末があるので、おひとりでずっと家にいるのは、徐々に危険になってきそうなケースです。

2つとも介護が徐々に必要になっていくケースではありますが、将来一人で生活を送るとなると「家」での介護か、または「施設」での介護か方向性が変わってきそうです。

 

誰しも自分の家で、最後まで生活を送ることを希望されますが、「施設」をどうしても選択しなければならないこともあります。

やはり、「命」の危険がそこにあれば1番に危険を回避しなければならないからです。

命の危険とは?

普段健康な体で生活している私たちには、理解が難しいかもしれませんが、以下のようなことが起こり得るのです。(※一人暮らしで生活しているがゆえに誰かの目が届かないなどで危険な目にあう)

 

・毎日夜中に、家の外にでてしまい、遠くの町で発見される

・食事がとれずに、栄養失調で発見される

・火の不始末を何度も起こしてしまう

・認知症が進行し、言葉を話すことができなくなったり、衣類を着ることができない、食事を摂るなどの行為が理解できず、人の目が24時間必要である

 

誰か人の目があり、その方が支援を受け入れてくだされば、おひとり暮らしが継続できる場合もあります。ただし、人の目が24時間入るということは実際問題厳しく、やはり人員や金銭面で限界が出てきてしまいます。そうなるとやはり最終的には老人ホームなどに入所することで何とか生活していくことはできます。

しかし、入所するにも何万人もの人が入所待ち状態の場合もあるので、家での介護を選ばざるを得ない状況となっています。

命の危険がない方に関しては、家で介護サービスを受けながら、おひとりでも生活ができるのでその時に備え、サービスの種類や使い方を知っておくことが大事になります。

 

■介護保険ってどんな制度?

◇介護保険制度の成り立ち

介護保険とはどういう経緯でできたのか、また制度なのか?

昔の日本は家族が多く、高齢者の介護はお嫁さんや娘さんがやることというのが一般的な考えでした。特に「認知症(昔は痴呆と呼ばれた)」は身内の恥とし、周囲に知られないように身内だけでの介護が一般的だったのです。

でも、核家族が増え、介護をするために、仕事を辞めざるをえない状況が増えてきました。何よりも日本の「高齢化」が驚くほどのスピードで進んでいったのです。また、高齢者が病院に入院し続ける、いわゆる社会的入院が増えてしまった・・

こんな理由から介護保険制度が検討されました。

そして、介護を社会全体で支えていく仕組みが必要になりました。その中で介護保険制度は、2000年4月に施行されました。今からちょうど20年前です。

 

◇介護保険の利用者の推移

 介護保険利用者はこの20年間でどれだけ増えたのでしょうか?

 ・要介護認定者の増加  218万人(2000年)➡659万人(2019年) 

                     およそ3倍に増加

 ・在宅サービス利用者数  97万人(2000年)➡378万人(2019年)

                     およそ3.9倍に増加

(厚労省 出典:介護保険事業状況報告)

 

この20年の間で介護保険の利用が大幅に増えました。

でも、家族介護の果てに家族が共倒れになり、介護疲れの果ての悲しいニュースは消えることはありません。

まだまだ、介護保険制度の認知が低いのかもしれませんし、もしかしたら手続き方法が複雑だと思われているのかもしれません。

少子高齢化で高齢者はますます増え、介護をする家族が減っています。また一人暮らしの高齢者も増えています。介護保険制度について、もっと簡単に気軽に相談ができる体制があるといいと思います。

 

■介護保険ってどこで誰にいえば使えるものなの?

◇介護保険の申請とは?

大きく分けると年齢で区切られますが、以下の方は申請が可能です。(※認定結果により介護保険が使える場合と使えない場合があります)

  • 65歳以上の方で、寝たきりや認知症などの状態により常に手助けが必要、または一人で家事などができずに困っている

上記①は年齢が65歳以上であれば申請が可能です。

  • 40歳~64歳の医療保険に加入している方で以下の16の特定の病気により日常生活に誰かの支援が必要である

※特定疾病(以下16の疾病)

・末期がん(医学的見地に基づき回復の見込みがない状態のものに限る)

・関節リウマチ

・筋委縮性側索硬化症

・後縦じん帯骨化症

・骨折を伴う骨粗しょう症

・初老期認知症

・進行性核上性麻ひ、大脳皮質基底核変性症およびパーキンソン病

・脊髄小脳変性症

・脊柱管狭さく症

・早老病

・多系統萎縮症

・糖尿病性神経障がい、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症

・脳血管疾患

・閉塞性動脈硬化症

・慢性閉塞性肺疾患

・両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

 

上記②については、40歳以上であっても16疾病と診断をされなければ※介護保険での申請はできないということになります。(※障害者総合支援法などのサービスで使える場合あり)

 

◇申請はどこへ行けばできる?

申請場所ですがどこにいけばよいのでしょうか?

何かあったら区・市役所?と思う方がいるかと思いますが、(概ねあたっています)

市・区役所の中の介護保険課や、各自治体の地域ごとに【地域包括支援センター】というところがあるので、そちらに申請に行きます。

地域包括支援センターは、住所ごとに「〇〇包括支援センター」などお住まいの住所で担当する地区が分かれているので、例えば自分の住んでいる包括センターはどこかな?と思ったらぜひ、ネットなどで検索してみてください。

 

検索方法 (例) 地域包括支援センター 〇〇区 検索 

 

検索するとホームページ上でその地域の包括支援センターの一覧が出てきますので、ご自分の住所の担当地区の地域包括支援センターがどこになるのかがすぐにわかります。いきなり申請するのは?という方は、電話番号が必ず記載されていますので、まずはこちらに問い合わせてみるのもよいと思います。

 

地域包括支援センターで、まずは困っていることを相談します。電話でも相談は可能です。守秘義務は守られますので、何がどう困って、どうしたいかなど詳しくお話ししてください。

◇地域包括支援センターの役割と専門職は?

  “高齢者”の総合的な相談窓口だと思っていただければと思います。  

介護が必要になってきた、こんなことで困っている、など気軽に相談できる窓口となっています。地域包括支援センターには必ず3職の専門家が配置されているからです。

 

  1.社会福祉士 ・・ 詐欺などの問題や、成年後見人制度の利用などの行政との連携

  2.保健師 ・・  医療や保健、病院などとの連携

  3.主任介護支援専門員  ・・介護全般、介護サービス事業者の連絡・連携

高齢者の総合相談窓口ですので、介護保険の申請は、「地域包括支援センター」でできます。

 

■ケアマネージャーはサービス調整の要

◇ケアマネージャーは介護サービスのトータルコーデネーター

介護保険サービスの調整役は、サービスのトータルコーディネートをするケアマネージャー(介護支援専門員)が行います。

まずは、ケアマネージャーを誰にするか選ばなければなりません。地域包括支援センターからケアマネージャーの事業所をいくつか紹介されるかと思いますので、参考にしながら選びます。

ケアマネージャーは自分たちで選べます。元看護師だから「医療」に強いかも?とか、介護福祉士だから「福祉」に強いかな?とか、あとは地域の評判とか、経験が多いとか、男性の方が安心感があるとか女性の方が気を遣わない、など要望に合わせて選ぶこともできます。

ケアマネージャーは医療・福祉・介護の経験者であり専門家ですので、必要なサービスを洗い出し、本人の希望も踏まえたうえでケアプラン(居宅サービス計画)を作成します。

ヘルパーの手配や、デイサービス、ショートステイの日程調整や福祉用具の手配、住宅改修等の手配をし、困ったことがあれば、なんでも相談できる存在です。

ケアマネージャーは、数あるサービス事業所の中から利用者の希望を汲んで事業所を紹介することになっています。これは、同法人の事業所に偏ったり、特定の事業所だけを紹介してはならない決まりがあるためです。あくまでも公平に事業所を紹介しなければならないことなっています。

「廊下に手すりが欲しい」

「車いすの空気が抜けた」

「家族が外出するので、日曜日に見守りのヘルパーがほしい」

「通院の付き添いのヘルパーを調整してほしい」

「来月のショートステイは1日~7日で手配してほしい」

「デイサービスに通わせたい」 などなど

希望があればすぐに相談をしてください。何をどうしたらいいのかわからない場合も、率直に話してみてください。個々の家庭の事情など考慮し、調整するので、必ず解決方法を見出してくれます。遠慮なく相談をしてください。

 

◇ケアマネージャーは希望により交代することもできる

ケアマネージャーに相談しても、要望が伝わらないとか、相談してもなかなか動いてくれないとか、つらい気持ちを汲んでくれない、とか同じ法人のサービス事業所しか紹介してくれない・・・という話も時々聞くことがあります。

そういった場合は担当ケアマネージャーを交代することも可能です。

「担当ケアマネージャーに悪いわ」とか「複雑な手続きが必要だからとりあえず我慢するわ」などと、我慢する必要はないのです。言いづらいと思ったら、こちらも地域包括支援センターに相談することもできます。

優先するべきは、要介護者とその家族の生活です。生活していくうえで、不安がないように相談する相手というのは、信頼できる相手でないといけません。一緒になって親身になって考えてくれる人を選ぶことが大事です。

 

■介護サービスってどうやって使うの?

◇介護保険証は65歳以上になったら自治体から届く

65歳以上になると自動的に【介護保険証】が交付されます。

保険証が届いた!さあ、介護サービスを使おう!

ところが、医療保険と違って、介護保険は使いたいときに自動的に使えるものではありません。

まずは介護認定を受け要介護度が確定しないとサービスを受けられないからです。

ですから、介護保険証は介護を受けるまでは大切に保管しておく必要があります。

 

介護保険の申請ですが、各自治体で「介護保険申請書」があるので、それで申請をします。介護保険証も必ず持参してください。

 

申請書は、

検索方法 (例)  介護保険 申請書  ●●区  検索 

 

で、検索をするとフォーマットなどもダウンロードできますし、書き方の見本も見ることができます。どこの自治体もおおよそ記載事項は決まっていますので、そちらで申請ができます。よくわからないという方は、地域包括支援センターでも書き方や申請方法を教えてくださいますので、直接訪ねてみるのもよいと思います。

 

■介護サービスはいつから つかえるの?

「今すぐ介護サービスを使いたい」

「明日からでも誰かにみてもらわないとトイレにも行けない!!」

という場合もありますね、そういった場合はどうしたらよいのでしょうか?

 

ご安心ください!

介護保険は認定が決まる(おりる)前からでもサービスを利用できます。

介護保険の認定が決まるのは申請してから、おおよそ1か月(30日前後)で決まります(※自治体の諸事情で遅くなる場合もあります)

 

例えば 2月1日 から急に歩けなくなった

     2月2日 に介護申請をした 

           ↓

    認定が決まっていないこの期間でもサービスを使うことができる

 

    介護認定 3月2日に要介護2が出た

 

というような場合は、3月2日を待たずに2月中からからサービスを使うことが可能です。

ただし、必ずケアマネジャーに「暫定のケアプラン」をたててもらうことが必要です。

 

もしも【要介護1~5】または【要支援1.2】の認定にならなかった場合、

つまり【自立】と判定された場合は、使ってしまったサービスに関しては、保険がききませんので、全額自己負担(実費)となってしまうので注意が必要です。

 

◇サービス事業所も同時進行で決めていく

さて、介護認定の申請をしながら、緊急の場合は必要なサービスは入れていかないといけません。緊急性のある方は早めにサービス事業所を選定することをおすすめします。ケアマネージャーさんが、その地域の事業所を紹介してくれるので、ぜひ事業所を選ぶ際に参考にしてください。事業所は必ず複数あるので、資料やネットも活用し、事業所を選びましょう。

在宅介護で使えるサービスは、おおよそ以下のような内容になります。

 

   訪問介護(ヘルパー)

   ・訪問看護

   ・通所介護(デイサービス)

   ・デイケア(リハビリ)

   ・短期入所生活介護(ショートステイ) 

   ・訪問リハビリ

   ・福祉用具レンタル(ベッド、車いすの貸し出し)

   ・住宅改修(手すりの取り付け、段差の解消、引き戸への扉の取り換え 等)

 

いったいどの事業所を選択したらよいのか?と迷ってしまう場合は、一番に何を【目的】にするかを一度考えてみるとよいかと思います。

それぞれのサービスは必ず人が絡んできます。長い付き合いになる可能性もあるので、しっかりと【目的】を考えて選定することをおすすめします。

例えば、

訪問介護でいえば、ヘルパーさんとの相性や若い人がいいとかベテランさんがいいとか、お料理が得意とか、ご近所で以前その事業所を使ったことがあるとか・・

デイサービスでいえば、何に力を入れているのか?レクリエーションなのか、リハビリなのか?それとも家から近いのか?

ケアマネージャーの選出同様に、もしサービス事業所との相性が悪い場合は、事業所事態の交代も可能ですので、ケアマネージャーに相談をしてください。

また、事業所の選定後は各サービス別での【契約】が必要になります。

認定が決まってしまえば、認定に基づいてケアプランを再度修正してもらい改めて、そのプランに基づいたサービスが開始されます。

 

■介護保険って、どのくらいサービスが使えるの?

◇ケアプランに基づいたサービスしか受けることができない

では、次に介護保険のサービスはどのくらい使えるのか?ということについて説明します。

介護保険のサービスは基本的にケアプランに記載された内容に基づくサービスのみが利用できます。

ケアプランはケアマネージャーが本人の状態、今後どのような生活がしたいか?などの要望もきちんと盛り込んで作成されます。

そして、明確な目標をたて、それにむけてサービス事業所と介護を受ける利用者本人が一体となって、目標達成を目指します。

「あれもこれもやってほしい」という要望がある利用者もいらっしゃいますが、本来は「必要最低限のサービスで最大の効果が発揮できる」サービスが利用可能ということです。

 

◇介護度によりサービスの利用限度額がある

サービスは使いたいだけ使えるかといえば、介護保険の場合は制限があります。

それは要介護度により決まってきます。

 

例えば、下記の表(2021年2月現在)を見ていただくと、

要介護1であれば、16,765単位 がひと月の限度“単位”になります。

要注意なのは、【単位】と【円】を間違えないように。

介護度

(令和元年10月から)

支給限度額

地域により1単位10円で計算した場合

(※23区の場合1単位11.4円)

要支援1

5,032単位

50,320円 (57,364円)

要支援2

10,531単位

105,310円 (120,053円)

要介護1

16,765単位

167,650円(191,121円)

要介護2

19,705単位

197,050円 (224,637円)

要介護3

27,048単位

270,480円 (308,347円)

要介護4

30,938単位

309,380円 (352,693円)

要介護5

36,217単位

362,170円 (412,873円)

 

単位?って・・・、(サービス内容により単位は決められています)

難しいと思う方もいるかと思いますが、医療保険で病院に行ったときも明細書に〇〇単位と記載されているので、ぜひ一度見てみてください。

介護保険の場合は、住んでいる自治体にもよりますが、おおよそ単位×10円くらいの限度額と覚えておくとよいかと思います。(※東京23区は11.4円。人件費等も考慮されているため高くなる)

限度額がきまっているので、限度額を超えてサービスを受けた場合は、全額自己負担となりますのでこちらも注意が必要です。

ケアマネージャーさんが限度額を超えないようにある程度、管理をしてくれます。

 

■介護状態になったら、施設に入らないといけないの?

◇要介護者は自宅で生活されている方の方が多い

介護=老人ホームというイメージがあるかもしれません。では、介護が必要な人はみんな老人ホームにはいっているのでしょうか?

実態はどうかというと・・?

施設サービス利用者数 ⇒  95万人 (2019年資料) 

在宅サービス利用者数 ⇒ 378万人 (2019年資料) 

(厚労省出典:介護保険事業状況報告)

 

実際には、在宅で介護を受けながら生活をしている方が、施設に入っている方より多いのです。

 

◇入りたいけれど、入れない特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの入所待ちの方は、2019年4月時点で、29万人(うち在宅介護者11万人、病院などほかの施設入所者18万人)となっています。

一番の原因は高齢者の人数が多いこと、また施設の数が足りないこと、何よりも介護に従事するスタッフの人数がとても少ないことも挙げられます。

施設を作ったとしても、ケアスタッフがいなければ施設がなりたちません。介護スタッフは元々少ないのに加えて、高齢化の影響により、年を追うごとに少なくなってきています。

 

◇在宅でもある程度までは介護はできる

在宅介護はどの程度までなら可能なのか?について。 それは要介護者の体の状況や心の状況にもよります。

例えばAさんの場合、在宅介護はできるでしょうか??

【Aさんの場合】

おひとりくらし

食事は一人で食べられない

排せつ、一人ではトイレに行けない

着替え、自分で着替えられない

起き上がりや移動すべて人の手助けが必要

買い物行くことができない

掃除等すべて誰かの手がないと何も自分ではできない

意思疎通が少しできる

驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、Aさんは在宅介護が可能です。在宅のサービスをフルに活用し、サポートすれば、おひとりでもなんとか生活することができます。

 

訪問介護

訪問看護

福祉用具(ベッド)

訪問入浴

往診  等

こんなサービスを、スケジュールが被らないように考えながら調整します。介護保険では、基本的に訪問介護と訪問看護、等のサービス事業者同士が、同時間に入れないので注意が必要です。

 

ご本人の病気が安定している状況であれば、サービスを手厚く入れることにより、在宅介護は十分にできることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

実際問題、金銭面と待機者の数を考えると、なかなか施設に入れない現状なので、いかに在宅介護の体制を整えて、住み慣れた家で最後まで生活していけるかを、まずは検討していくことが先決です。

 

技術的な介護はすべて専門家に任せるのが一番。でも、家族だけにしかできないこともあります。

家族しかできないこと、それは本人の思いを聞いてあげること。

どうやって介護してほしいか、今後どうやって生きていきたいか、等・・

家族が本人の思いを汲んであげること、それは家族だけしかできないことです。心のサポートです。

傍らにいてあげること、昔の懐かしい話をしてあげること、これも家族だけしかできないことです。

 

◇元気で判断力があるうちから、施設入所を検討する生き方もある

もしも、金銭面で余裕のある方や将来を見据えて、有料老人ホームに入るという選択肢もあると思います。核家族により、昔と違って息子、娘と同居している方は少なくなってきています。

息子や娘にも家族や仕事があって、あえて家族に介護されたくはないと思っている方も多いと思います。自分で元気なうちから施設入所を決める方もいるでしょう。

身内にこそ介護されたくない、他人に介護されたい。介護が必要になってもケアスタッフがいるので、このままケア施設で最後まで生活したい。それはそれで自己決定としてとても素晴らしい生き方です。

家族に迷惑をかけない、かけたくないは事前に親に確認しておくのがよいのではないかと思います。

 

■介護にかかるお金はどれくらい?

◇介護保険の財政は厳しい状況が続いている

数年前のニュースで、老後は2000万円が必要などと報道もされました。寿命が延びているので、もっとお金が必要になるかもしれません。

介護保険料(私たちが支払うお金)もサービス開始とともに、上がっています。この先どれくらい上がるのか・・

 

2000年の保険料 全国平均 2,911円

                 ⇓

2025年の保険料見込み   8,200円 程度(約2.8倍)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link1-2.pdf

 

介護保険を使う高齢者は増加しているので、日本の財政は依然として厳しい状況です。

 

◇介護の利用料(支払い額)は所得による負担率で変わる

 

現在、介護保険の利用料の支払いは、その方の所得によって負担割合が変わります。

自分の負担割合はどうなっているのか?そんな時はお手元の【介護保健負担割合証】を確認してみてください。これは何だろう??介護保険証に似ているけれど??

実は介護に使った利用料金の支払い料の負担割合(1.2.3割のいずれか)がこちらに記載されています。

 

2000年の介護保険制度の開始時は介護にかかる利用料の支払い額は、原則1割負担でした。ところが、1割負担から2割負担へ、そして平成30年からは3割負担まで幅が広がりました。

 

例えば ひと月の利用料が10,000円だったとすると、1割負担の方は1,000円の負担、これが、3割負担の方ですと支払い額は3,000円になります。

要介護度によりサービス利用の限度額がありますので、その限度内で、1割~3割の負担の支払いでサービスを組んでいくことになります。

ただし、支給限度額を超えると超えた分は保険がきかず、すべて自己負担になります。

 

◇介護状態が悪化した場合は、再度介護度の見直しをする

おひとりで生活できてきて、とても元気だったのに、転倒して足の骨を折って、歩くことさえもできなくなった。

このような話はよくあります。今までお掃除だけのヘルパーさんを手配していたのに、歩くことやトイレ等、すべてにヘルパ-の手助けが必要なことになることもあります。

この場合は、ヘルパーの回数を増やしたり、ベッドを入れたり、車いすの手配や調理、掃除などサービスを一気に増やさないといけなくなります。

こうなると、支給限度額を大幅に超えてしまい、全額自費になり、とても困ってしまいますし、このままでは介護サービスを継続してうけられなくなってしまいます。

そういった場合は、もう一度要介護認定の再調査を行い、必要なサービスをもう一度見直しすることが必要です。(いずれの場合もケアマネージャーさんに相談の上、再調査が必要であれば認定調査の手配をしてもらいます)

 

介護は1年で終わる場合もあれば20年~30年と続く場合もあります。

よくなったり悪くなったりするので、常に見直しをして行きます。介護度が上がれば(介護1➡3など)、支給限度額も上がるので、使えるサービスは増えます、ただし利用料も増えますので注意してください。

 

今日、始まるかもしれない介護に備える

介護保険の仕組みはとても複雑に感じる方が多いのではないかと思います。みんな介護が、身近におこらないと優先して考えることはしません。でも、親が70歳を超えたり、持病をもっていたり、自分が一人っ子なら、身近に親せきがいないなら、今から情報を仕入れておきましょう。

幸いインターネットで今はどんなことでも、その場に行かなくてもある程度は教えてくれます。いざというときは、こうすればよかったよねと思える情報を頭にいれておきましょう。

 

介護は突然やってきます。

今日かもしれないし、明日かもしれない・・。

 

コロナ禍では、遠方の親に会うことができない方が多いと思います。だからこそ電話でもいいと思います、ラインでもいいと思います、親や兄弟に連絡をとってみてはいかがでしょうか。

高齢の親なら、いつもより頻度を多く電話をかけてみる、普段聞かないような質問をしてみる

「転んでいない?」「買い物に行けてる?」などちょっとした変化に気付けるように・・。

親は子供に心配をかけないように、何も言わないことも多いと思います。

 

でも電話はうれしいはず、声がきけたらお互いに元気で生きている証になる。

今日、今、思い立ったこの瞬間に親御さんや兄弟、姉妹に電話1本入れてみる、そこから始めたいものです。

 




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